インドネシアと日本のコーヒーを比較
インドネシアみやげのコーヒーは超微粉末。まるでインスタントコーヒーのように手軽なので、味や見た目を比較してみました。
インドネシアのコーヒーはどうやって飲む?
作り方
インドネシアのコーヒーは超微細な粉に挽いてあり、コーヒー粉を直接コップに入れてお湯を注ぎます。ドリップはせずインスタントコーヒーと同じ作り方です。
飲み方
コーヒー粉がコップの底に沈殿したら、上澄みをコーヒーとして飲みます。コーヒーの香りや味をダイレクトに楽しめます。沈殿したコーヒー粉はコップに残します。
コーヒー粉が沈殿するまで時間がかかるのでは?とお思いかもしれませんが、熱いものを冷ますように息をフーフー吹きかければすぐにコーヒーの上澄みが現れます。コーヒーが冷めるまで待つ必要はありません。
コーヒーを比較しました
今回比較したコーヒーは、コピ・ルアクとUCCのインスタントコーヒーです。価格ランクに差がありますが、今回はこの2種で比較してみました。
コピ・ルアク
特殊な製法と値段が高いことで有名なジャコウネコのコーヒーです。
コピはコーヒー、ルアクはジャコウネコという意味です。ルアック・コーヒーなどとも呼ばれます。
ジャコウネコはコーヒーの実を食べますが、種は消化されずに便に排出されます。便からコーヒーの種だけを取り出し、洗って炒ってコーヒーとして飲めるようにしたのがコピ・ルアクと呼ばれるものです。ジャコウネコの消化酵素や唾液の成分でコーヒーがおいしくなるとされます。
また野生のジャコウネコの便からコーヒー豆を集めるのは大変なため、希少価値という点から高値で販売されています。
長々と書きましたが一言で言うと、ジャコウネコのウ○チコーヒーは珍しいから高い、ということでしょう。
コピ・ルアクの価格
カフェで飲むにはジャカルタで1杯1,000円〜3,000円と言われ、ロンドンでは100ドルの店もあるそうです。
最近はコピ・ルアクの人気の高まりから、養殖?栽培?もされ、ジャコウネコを飼ってコピ・ルアクを作る人が増えています。NHKで見ました!
ですからスーパーやおみやげで販売されているコピ・ルアクは養殖モノのコピ・ルアクだと思われます。野生のルアックの糞から抽出するのは「本物」のコピ・ルアクと言われるようですね。※インドネシアの物価:屋台でのご飯(焼き鳥+白飯で100円弱)だそうです。
UCC The Brend No.114
コピ・ルアクと比較するコーヒーの日本代表はスーパーでお馴染み、UCCのインスタントコーヒーです。
114は、ブラジル、エクアドルなどの厳選したコーヒー豆をブレンド。香り豊かなやわらかな味わいです。UCC公式ウェブサイトより
ギフト商品としても扱われているので、日本では誰でも飲みやすい味だと思います。
粉の大きさ
2つのコーヒーは粉末を見ただけでも大きな違いがあります。
コピ・ルアク
パッケージにジャコウネコとコーヒーとコーヒー豆が書いてあります。
コーヒー粉は細かく挽いてあってサラサラというよりフワフワのイメージ。ちょっとダマになったりしてココアのようです。
香りは柔らかい、しかし香り高いって感じです。CMなどで「香り高いコーヒー」と聞くと「ウソっぽ〜い」と思っていましたが、コピ・ルアクは確かに香り高いのでした。
UCCのインスタントコーヒー
日本人がコインスタントコーヒーと言えばこれですよね。ちょっとフレークっぽい形状です。
コーヒーにお湯を注いでの比較
カップにお湯を注ぎました。
お湯を注いだ直後です。左がコピ・ルアク、右がUCCザ・ブレンドno.114です。
インドネシアのコーヒーはコーヒー粉が浮かぶかと思いましたが、そうでもありません。微粉末なのでお湯にきれいに溶けているように見えます。
見た目には、インスタントコーヒーとの違いはありません。
コピ・ルアクの2分後です。コーヒー粉が沈殿して上澄みができてきました。
こちらはUCCザ・ブレンドNo.114。粉はきれいにお湯に溶け、溶け残りやダマはありません。
香りがちがう
コーヒーにお湯を注いで気付いたのは、香りの違いです。
UCCザ・ブレンドNo.114はお湯を注ぐと香りが立ち、苦い香りになります。コピ・ルアクは粉の状態と同じく、まろやかな香りです。
コピ・ルアクとインスタントコーヒーの味の違いは?
コピ・ルアクとUCCザ・ブレンドNo.114の味の違いは、香りの通りでした。
コピ・ルアクの味
コピ・ルアクはまろやかな味わい。旨みがドーンと出る味ではありません。「おいしくて高価」という前評判から、どんな特徴ある味なのだろう?と思っていましたが「苦み」「酸味」など鮮烈な印象の味はありません。第一の感想は「まろやか」でした。
UCCザ・ブレンドNo.114の味
UCCザ・ブレンドNo.114は、日本人にはお馴染みで飲みやすいお味だと思います。またインドネシアのコーヒーと違ってコーヒー粉が浮かないため、口当たりが良いです。
インドネシアのコーヒーは「味」以前に、粉が気になって飲みづらいという方がいらっしゃると思います。
カフェオレにするならどちらのコーヒー?
今回一緒に試飲した妹は、実はコーヒーが苦手。そこで牛乳を入れてカフェオレにしてみました。
コピ・ルアクでカフェオレ
元のコーヒーがまろやかなだけに、牛乳を入れても印象が変わりません。むしろ味がぼけてしまいました。
インスタントコーヒーでカフェオレ
牛乳を入れるとコーヒーの苦味が抑えられ、おいしいカフェオレになりました。
オススメのコーヒーシーン
眠気覚ましに
UCCザ・ブレンドNo.114は味と香りがはっきりしているため、コーヒーで眠気覚ましをしたい時にオススメです。甘いものを一緒に食べると糖分とカフェインで頭がはっきりすると思います。
沈殿するコーヒー粉が無くコップを洗うのが簡単なため、仕事中や朝ごはんに飲むコーヒーとして良いと思います。
リラックスしたい時のコーヒー
コピ・ルアクはゆっくりリラックスしたい時のコーヒーに向く思います。まろやかな味と香りは、まったりした気分にさせてくれます。私はお菓子無しで、コーヒーの味と香りを楽しみたいと思いました。
ちなみに沈殿した粉にお湯を追加して2杯目を飲んでみましたが、香りは抜けていました。日本茶と同じですね。
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