家庭用オーブン選びのポイント

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オーブンは大きく分類して、ガスオーブンと電気オーブンがあります。電気オーブンには、スチームオーブンや、コンベクションオーブンと言われるものも含まれます。

タイプ別オススメオーブン

オーブンがある方が料理の幅が広がります。でもいきなりオーブンを買ってもきちんと使えるのか?どんなオーブンを買ったらいいのか?悩みますよね。

どんなオーブンがいいのか、タイプ別に分けてみました。

電気オーブンかガスオーブンか悩んでいる方

条件が合うのなら、ガスオーブンをオススメします。

オーブンを活用し尽くしたい方

断然ガスオーブンがオススメです。ビルトイン式でなく、卓上型オーブンもあります。

オーブンを活用したいが、ガスオーブンNGの方

スチームオーブンをオススメします。スチームオーブンは電気で使えます。

オール電化で200V電源が使える方

200Vの電気オーブンがおすすめです。

なんとな〜くオーブンを使ってみたい方

オーブンの購入自体を、おすすめしません。

機種を検討もせず、安い電気オーブンを「なんとなく」買ってしまうと、オーブンの使い勝手の悪さにガッカリすると思います。

オーブンでしか作れないお料理は多くありません。パンはホームベーカリーで、ピザはオーブントースターや魚焼きグリル、無水鍋でも作れます。ローストビーフはフライパンでも電子レンジでも、無水鍋でも圧力鍋でも作れます。

電気オーブンとガスオーブンの比較

家庭用オーブンは、大きく分けると電気とガスがあります。「電気オーブン」「ガスオーブン」という名前は熱源の違いによるものです。

しかし商品は熱源の違い以上に差があります。どちらがよいのでしょうか?自家製パンを焼く方は、特に迷われるようですね。

サイズ

一般的にガスオーブンは、電気オーブンよりも大型のものが多いです。

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大きなガスオーブンは、置く場所に制約があります。狭いスペースにオーブンを収めたいのなら、商品が多くてサイズも豊富な電気オーブンの方がよさそうですね。

ガスオーブンは大型で設置場所が必要ですが、庫内が広いので食パンやシフォンケーキなど高さのあるケースの出し入れもしやすいです。また、天板が2段入るので、一度で大量のパンを焼くこともできます。仕上がりも良いので、自家製パンを焼く方はガスオーブン派が多いようです。

置き場所

新たな家電を購入する時は、置き場所に悩みます。特にオーブンは大きい家電だから、購入前に置き場所を確認しておく必要があります。

ガスオーブンはビルトイン式が主流です。

「今すぐ買いたい」と思っても、ガスオーブンが組み込まれたシステムキッチンに買い換えるひつようがあります。リフォームや新築の予定が無いと、ビルトイン式オーブンは導入しづらいですね。

また、食器洗い乾燥機とオーブン、どちらをビルトイン式にするのかという新たなキッチン問題も発生します。

そんな人のために、卓上型ガスオーブンもあります。


リンナイ ガスオーブン(卓上タイプ) RMC-S12E

卓上ガスオーブンは、ガスホースが届く場所に、重いオーブンを置ける場所が必要です。ガスオーブンはサイズが大きく重いので、オーブン用の台を購入しなければいけないかもしれません。


キッチンラック レンジ台 【モナ ブラウン】

電気オーブンは商品種類が多いので、設置スペースに合わせてオーブンサイズを選べます。家の中のコンセントはガス栓よりもたくさんあるので、どこに置くかも自由度が高いですね。

導入コスト

オーブンは、調理器具としては高額です。特にガスオーブンはサイズが大きく、価格も10万円〜が主流です。

電気オーブンは商品数が多いため、予算に合わせて商品を選べます。

しかしできれば予算よりも機能を優先して下さい。機能の低いオーブンは使用感に満足できず、結局使わなくなってしまうからです。

ランニングコスト

オーブンを使う際のランニングコストとしては、電気オーブンよりもガスオーブンの方が安いようです。

大阪ガスの調べによるとアップルパイを焼くのに、ガスオーブンが7.6円、電気オーブンが11.1円だったそうです。ほんの4円の差ですが、調理の頻度によっては大きな差になる可能性もあります。4円分がエネルギーの無駄になっていたら、もったいないなと思ってしまいます。

余熱時間

ガスオーブンは短時間で余熱が完了します。電気オーブンは、食材の計量開始時から余熱を開始しないと、混ぜあわせ完了に間に合わないくらいです。

 

デロンギのスフォルナトゥットという商品は「余熱が短い」「トーストの余熱1〜2分」というクチコミがありました。取扱説明書では160度4〜6分です。

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一般にガスオーブンの余熱時間は、電気オーブンの1/3といわれますが、インターネットのクチコミでは「余熱時間は電気オーブンは20分、ガスオーブンは5分」というものがありました。

義妹は、嫁入り前は実家のガスオーブンでホールケーキやクッキーを頻繁に焼いていましたが、結婚後はキッチンスペースの問題から電気オーブンに移行。「余熱にすごく時間がかかる!」と不満でしたが、そのうち何も言わなくなりました。余熱が面倒になり、電気オーブンを使わなくなったからです。

我が家はガスオーブンですが、余熱が早いので、下準備を全て終えてから余熱開始ボタンを押します。

加熱時間

加熱時間は、機種にもよるでしょうが、ガスオーブンの方が短いような体感があります。ガスオーブンでレシピ通りの時間を加熱すると、ちょっと焼きすぎ、焦げ気味になります。

商品の選択肢

電気を熱源とするオーブンレンジは、商品が多いので自分にピッタリのサイズ・機能を選ぶことができます。

キッチンを見せる収納にしていたり、「かっこいい」「かわいい」「オシャレ」など、家電をデザインで選ぶ方には電気オーブンレンジが好まれそうです。

ガスオーブンは、商品をほとんど選べません。都市ガスかプロパンガスかを選ぶだけに近いです。

分かりづらいオーブンの種類を再確認

いざオーブンの購入を検討してみると「電気」「ガス」だけでなく「スチームオーブン」や「ウォーターオーブン」、パン作りに向くのかお料理向きなのか、電子レンジ機能が付いているのかなど、分かりづらいですね。用語を再度確認しておきます。

コンベクションオーブン

コンベクションオーブンは、庫内のファンで熱風を対流させ、食材を均一に加熱できます。ガスオーブンもコンベクションオーブンです。

DeLonghi(デロンギ)コンベクションオーブン スフォルナトゥット EO1490J-W

デロンギのコンベクションオーブンは、レンガでできたピザストーンが付属しています。直径30cmの大きなピザも焼けます。
1400Wで「余熱時間が短い」というクチコミが多いです。

スチームオーブン

スチームオーブンは、水蒸気を用いて食材を加熱します。従来の家庭用電気オーブンではケーキやパンがぱさつくのがデメリットでしたが、スチームオーブンなら解消されます。

ガスオーブンは水蒸気が発生するので「スチームオーブン」と明記されていなくても、食材の乾燥は少ないです。


SHARP ウォーターオーブン ヘルシオ AX-CA200R

シャープのヘルシオが、家庭用スチームオーブンのさきがけです。かつてスチームオーブンは業務用でした。ヘルシオ公式サイトではスチームオーブンでなく「ウォーターオーブン」と記載されています。

電気オーブンを選ぶか、ガスオーブンを選ぶか

オーブンとしての機能は、電気オーブンよりガスオーブンの方が断然高いです。ガスオーブンの条件が揃うのなら、電気オーブンの検討は不要とも言えます。

しかしガスオーブンを導入するには、いくつもの条件があります。電気オーブンを選ぶ時は、それぞれの商品の特製を比較して選びましょう。

ガスオーブンのメリット

大きい

ガスオーブンはサイズが大きく、したがって庫内も広いです。天板(トレー)2枚で、一度にたくさんパンを焼けますし、背の高いシフォンケーキや食パンも出し入れしやすいです。

余熱が早い

ガスオーブンは電気オーブンに比べて余熱時間が短いです。

電気オーブンでは、料理やお菓子の下ごしらえと、オーブンの余熱時間を調整しなければなりませんが(調理の途中でオーブンの余熱ボタンを押すなど)、ガスオーブンでは余熱時間をそれほど気にせず済みます。 加熱のパワーがあるので、扉を開けた後でも庫内温度が安定し、一気に焼きあげられます。

ガスオーブンは水分が発生しますし、早い時間で焼きあがるので、お菓子や料理がパサパサにならず、表面はパリッとしながら中はしっとり仕上がります。

コンベクションオーブンなら電気オーブンでも良いのでは?と思うのですが、「クッキーはキレイに焼けるが、パンは固い焼き上がりになってしまう。クープがうまく開かない。」というクチコミを見たことがあります。

火力のパワーの違いもあるかな、と思います。実際に私は、レシピで「オーブンで○分」と書いてある場合、3分ほど短めに設定します。そうしないと、ちょっと焼けすぎの仕上がりになるからです。

ガスオーブンを導入する条件

ガスオーブンと電気オーブンでは、断然ガスオーブンがオススメです。次の条件が揃うのなら、ぜひガスオーブンを検討して下さい。

新築・リフォームを予定している

ガスオーブンはビルトイン式が主流です。システムキッチンに組み込むので、新築もしくはキッチンのリフォーム時に導入するのがスムーズです。

卓上型ガスオーブンは、以下の条件が必要です

ガス栓、ガス口がオーブン用に余っている

ガスオーブンをつなぐためのガス口はありますか?今使っていないガス口があれば、ガスオーブンを使えます。

オーブンを置く場所

卓上型ガスオーブンは、サイズが大きく、重量40kg程です。大型で重量のある火気を、安全に置けるスペースが必要です。専用のオーブン台も売っていますが、私は最適なサイズのメタルシェルフを購入して自作しました。台に乗せず、オーブンを下に置いてもかまわないと思います。

ガスホースが届く位置であることも条件になります。

予算に余裕がある

ガスオーブンは、他のキッチングッズに比べて高価な機器です。

インターネットでの実売価格は10万円からで、20万円には収まると思います。ビルトインより卓上の方がやや安い印象です。ビルトイン式ガスオーブンは住宅業者との兼ね合いで、定価販売のこともあるようです。

電気オーブンしか使えないなら

オール電化やガス栓など住環境の条件でガスオーブンが使えないのなら、電気オーブンレンジを選ぶことになります。

という選択もできます。 スチームオーブンやコンベクションオーブンはガスオーブンと同じ機能ですので、電気オーブンレンジでも、料理の仕上がりはガスオーブンに近づいているようです。価格は電気オーブンの方がやや安いです。

しかし余熱や調理の時間はガスオーブンの方が短いようです。

 

電気オーブンレンジの選び方

電気オーブンにも種類があります。

オーブンとは、オーブンの庫内を温めて調理するものです。トースターも同じく、庫内を温めて調理しますね。

オーブンレンジはオーブンと電子レンジの機能がついたもの。

電気オーブンの解説で「?」になりやすいコンベクションオーブンとは、オーブン庫内をただ温めるだけでなく、熱を風で循環させる機能のついたオーブ ンです。庫内温度が一定になりやすいので、焼けムラが少なくなります。わざわざ機能として説明されることは少ないのですが、ガスオーブンもコンベクション オーブンです。

シャープのヘルシオは、ちょっと特殊な位置づけにされていますね。ヘルシオはスチームオーブンで、100℃以上の水蒸気で加熱するオーブンです。食材に火が通りやすくて、電子レンジに比べて乾燥しづらいのが特徴です。

この記事の評価

★★★★☆

  
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