栗きんとんより幻!お取り寄せできない栗粉餅を食べました
栗粉餅(くりこもち)って知っていますか?私は2年ほど前に初めて見ました。お餅に栗きんとんの粉がまぶしてあります。岐阜県の中津川や恵那市など栗の産地で作られる和菓子です「賞味期限が短いから通販できない」と知り、急に貴重なお菓子に思えてきて、今年初めて食べました。
栗粉餅を食べる前のイメージは
- お餅にまぶすと栗の味がぼんやりしそう
- 栗の分量が少なくて、栗きんとんよりお値打ちな和菓子
トキメキイメージではありませんでした。
栗を満喫するなら栗きんとん!という思いもありました。
ところが「賞味期限が短いから広い地域で販売できない。通販もできない」と知ったのです。
岐阜県の中津川市や恵那市でしか食べられないお菓子なんて聞いたら…限定…食べたいっ!という気持ちになったのです。希少価値という理由で食べるなんて、恥ずかしながら、です。
栗粉餅を食べる前に写真撮影
栗粉餅は、名古屋市栄オアシス21のイベント、恵那市の観光特設ブースで売っていました。
チャンス!いま買うしかないっ!
でも私は栗粉餅の有名店を知りません。どの和菓子屋さんを選べばいいのか…?
イベントブースで数店舗を比較して、一番価格(一個あたりの単価)が高いものを選びました。庶民のくせにグルメな父が「うまいものを食べたければ、価格が高い方を買えばいいのだ」と論じていたからです。
(いま気づきましたが、全ての店の栗粉餅を買えば良かったんですね)
岐阜県恵那市の良平堂の栗粉餅、4個で800円です。
参考として、栗きんとんで有名な恵那川上屋の毬栗餅(栗粉餅)は、5個入り648円です。
良平堂はヤフーや楽天にショップがありますが、栗粉餅は通販されていません。目の前の栗粉餅の希少価値がグングン高まります!私はお店から直接買えたから、おいしそうな栗粉餅を食べられるんだぜ!
原材料名はもち米、砂糖、栗、水飴、酵素、トレハロース。
一個ずつフィルムケースに入っています。
あっしまった、この写真ではサイズ感が分かりませんね。
直径3センチくらいです。「餅」という名前ですが、大福のように大きくはありません。
栗の粉に注目。
裏ごしした栗がまぶされています。栗きんとんに絞る前段階の状態のようです。
良平堂を選んだ理由は、栗の粉の色です。明るくてサラッとしています。
他の店舗は、栗の色が濃くてペッタリしっとりテクスチャでした。そのビジュアルから、砂糖の量が多い=栗の含有量が少ない、と予想しました。
せっかく栗のお菓子を食べるなら、栗の味を満喫したいものです。
栗粉餅の断面です。
お餅は純粋なお餅です。中にあんこ入りなどと余計な手は加えられていません。
栗とお餅の比率、ちょっとお餅が多すぎるように見えます。栗の味はどこまで楽しめるのでしょうか?
栗粉餅を実食
さて人生初めての栗粉餅を食べてみます。
栗からスタート
口に入れると…栗が香ります。
いいぞ!砂糖味じゃなくて栗味です。砂糖より栗が多いです。
粉の分量が多くないのでパサつきません。すぐに口中になじみます。
お餅キター
ここでモグモグ開始。栗とは違う、お餅の甘い味がしてきます。
あっ早い、お餅味の到達が早い、もうちょっと栗味を楽しみたいのに…モグモグ、モグモグ…最後までお餅味でした。
栗からお餅への変遷
例えば一口の栗粉餅をモグモグ☓5回で食べきるのなら、1回目は栗、2回〜5回がお餅でした。
私の希望は、2回目まで栗味がしてほしかったのでした。ちょっと残念。しかし「栗きんとんとは違う」とは分かっていたことです。
お餅と栗粉餅の違い
純粋なお餅と栗粉餅を比べると、栗粉餅はクリーミー(しまったダジャレになっちゃった)。
栗とお餅のやさしい柔らかなお味を楽しめます。
モグモグの回数によって、栗とお餅の味がミックスされていきます。
モグモグ2回目はフレッシュなお餅の香りが立ち、最後の5回目は栗とお餅のミックス味で食べ終えます。
栗粉餅の特徴
栗粉餅のお味と特徴をまとめると
- 栗とお餅のふんわりクリーミーな和菓子
- 通販できない和菓子
の2点です。
通販できないので、栗の産地までわざわざ買いに行く楽しみがあります。
味バランスは、お餅の香りに栗の風味が加わった印象でした。栗よりお餅が好きな方に喜ばれる秋のお菓子だと思います。
お餅で印象が変わりそう
栗粉餅は、お餅の大きさや柔らかさによって味が変わりそうです。
今回食べた良平堂はお餅大きめ、甘さは感じず、しっかりめの歯ごたえでした。お餅のおいしさを楽しめました。
例えば、お餅がもっと甘くて柔らかな求肥みたいになると、印象が全く変わってきそうです。栗とお餅との一体感が高まり「餅」より「お菓子」のイメージが強くなりそうです。
栗の甘さが強まればおはぎに近くなりますし、栗とお餅のバランスを変えて「お餅入りの栗きんとん」もできそうです。
お店による味の違いを楽しめそうな和菓子でした。
秋に栗の産地へ行って、栗粉餅の食べ比べをすると楽しそうです。
★この記事の評価★
★★★☆☆