NHKあさイチのピエール・マルコリーニレシピに挑戦してみた
NHKの「あさイチ」で、ピエール・マルコリーニ氏が紹介していたレシピでチョコレートを作ってみました。世界的ショコラティエのレシピが本当においしいのか、気になります!
あさイチにピエール・マルコリーニ氏が出演
「ピエール・マルコリーニ」の名前は何年も前から聞いたことがあります。しかし名前は知っているし、名古屋でも単独店舗があるのに、実は一度も食べたことがありません。
自分で買うにはちょっと手が出しにくいお値段。かといって、そんな高級チョコレートをいただく機会もありません。
私は毎年友人とリクエストしあって、バレンタインの交換会をしています。その機会でピエール・マルコリーニをリクエストしようかなと考えていた時。NHKの「あさイチ」にピエール・マルコリーニ氏が出演していました!しかもレシピの紹介まで!!
バレンタイン交換会でリクエストするのもいいけど、とりあえず本人紹介のレシピを作ってみることにしました。
あさイチ紹介のピエール・マルコリーニレシピに挑戦
あさイチで紹介された、ピエール・マルコリーニ氏のレシピは「カレ ジャポネ」というもの。『日本風の四角いチョコレート』という意味だそうです。
材料
紹介されたレシピはこちら。
チョコレート | 250g |
生クリーム | 200g |
砂糖 | 30g |
無塩バター | 45g |
日本酒 | 20ml |
黒ごま | 50g |
しその葉 | 適量 |
「日本風」というだけあって、日本酒を使うのが面白いですね!
しかし250gのチョコレートって結構な量です。食べ切るのも大変なので、半分量にして作ることにしました。
カレ ジャポネの作り方
- チョコレートを刻む
- 生クリーム・砂糖を弱火で煮る
- 温めた生クリームを3回に分けて、刻んだチョコレートに加え、混ぜる
- バター・日本酒を加える
- 冷蔵庫で12時間冷やす
- 1.5〜2cmの大きさに切って、黒ごまをまぶし、仕上げにシソの葉を敷く
チョコレートを溶かし、再び固めるという、ある意味不毛な作業です。ですがピエール・マルコリーニのレシピを試してみたいから、頑張ってみます。
カレ ジャポネを作ってみる
今回用意したチョコレートはこちら。
チョコレートは明治派です。
普段の私がチョコレート菓子を作る時は、右端の昔からあるブラックチョコレートを使います。程々においしくて、値段も手頃!
しかし今回はピエール・マルコリーニのレシピ。あさイチでもマルコリーニ氏が「香りがしっかりした、良いダークチョコレートを使う」と説明していました。本人だけあってTVではピエールマルコリーニのビーントゥバーを使用していましたが・・・そんな高級品あったら、そのまま食べるわ!
ということでずっと気になっていた「明治 ザ・チョコレート」を買ってみました。50gで240円くらいだったと思います。通常のブラックチョコレートが50gで100円程度・・・余裕で倍以上の値段です。高級品ですね!
◆コンビニで買えるビーントゥバー 明治のザ・チョコレートを食べてみた
貧乏性なので、ブラックチョコレートをメインに、THE チョコレートでグラム調整していきます。
今回は半分量で作るので、125・・・にはうまくいかなかったので、126g。ザ チョコレートは細かくカットできるようになっているので、調整しやすかったです。ブラックチョコレート1枚+青いパッケージの個包装2袋+オレンジパッケージの個包装1袋+調整という割合になりました。
まずはチョコレートを刻みます。
チョコレートって何となく硬そうな感じするけど、包丁使えば簡単に刻めますね。
画像では結構荒めに刻んでしまっていますが、この後もう少し細かくしました。でもチョコレートを刻むのは真剣に細かくした方が断然いいですよ・・・(伏線)
使う分量のチョコレートを刻みました。
チョコレートを刻む時は、まな板の上に敷き紙した方が後片付けがラクだと思います。まな板が汚れない!
チョコレートを刻んだら、続いて生クリームの準備。
今回使った生クリームはこちら。チョコレートに続き、またも命じでした。
マルコリーニ氏の説明では「脂肪分35%」の生クリームを勧めていましたが、これは純乳脂・・・ってなんだろ?よくわからないまま、キャップ式の便利さに惹かれて選んでしまいました。
レシピの半分量の100ml。今更ながら生クリームのグラムとミリリットルが同じ数値で大丈夫なのか心配になったけど、確認したら問題ありませんでした。よかった・・・
砂糖は三温糖です。レシピの半分の15g用意しました。
生クリームと砂糖をフライパンに入れ、弱火で温めます。
最初のうちは砂糖が溶けずにザリザリしていますが、温まってくるとちゃんと溶けます。
三温糖を使ったので、生クリームがうっすら茶色になりました。でもチョコレートに混ぜるのだから、問題ないハズ!
生クリームが温まったら、刻んだチョコレートに入れます。
「3回に分けて入れる」とのことで、まずは少量。生クリームを一気に入れると混ざりにくいので、分けて入れるのだと思います。
弱火で温めた生クリームでチョコが溶けるか不安でしたが、それなりに溶けます。それなりに。
2回目の生クリーム投入。
・・・やばいな、チョコが全部溶ける気配がない・・・
「混ぜる時は、中から外へヘラを動かす」という説明がありましたが、私にはそんな余裕がありません。とにかく混ぜました。
ちなみにTVでマルコリーニ氏が実演していた時は、チョコレートはみるみるうちに生クリームと混ざっていました。何で私のはこんなに溶けないの?!
生クリームをすべて入れて、混ぜます。
溶けません・・・!
仕方ありませんね・・・
YES!湯せん!!
湯せんパワー、すごいです。みるみる・・・とまではいかないけど、確実にチョコが溶けていきます。ヘタに自分でヘラを動かすより、放置しておく方がラクチンですね(めんどくさがり屋)
生クリームだけでチョコレートが溶けなかった理由は
- チョコレートの刻み方が大きかった
- 生クリームの温度が低かった
だと思います。私の場合はチョコの刻み方だろうな・・・チョコはできる限り細かく刻む方がよさそうですね。
無事にチョコレートを溶かすことができました。
えーと、次は。バターを入れます。
ぽん、と入れて、すぐに後悔。
なぜ私はバターを細かくしなかったのか・・・
湯せんを使っているから早かったけど、湯せんを使わずに混ぜる場合はバターも細かくして入れる方が絶対いいと思います。
バターも湯せんパワーで溶けました。
バターを入れるのは、チョコレートの味のコクだけでなく、仕上がりにツヤを出す目的もあるそうです。実際に私のチョコレートもバターを入れることでツヤツヤになりました♪
続いて日本酒。
父の普段呑みの酒を拝借。
使用する日本酒は辛口だそうです。まぁ、このお酒が辛口かは確認していませんがね!
日本酒を加えることで、アロマが強まるそうです。チョコレートに洋酒だと特に不思議に思わないけど、日本酒を使うのって面白いですよね。
日本酒を入れたら、作業は大体おしまいです。
チョコレートを流し込む容器を用意します。
「保存容器の底をラップフィルムで覆い、その上にクッキングシートを敷く」という説明通りにしてみました。
以前ラップのみを敷いてチョコを作ったら、表面がキレイに仕上がらなかった苦い想い出があります・・・クッキングシートでうまくいくといいな。
容器が大きかったので、お菓子を入れてチョコが流れるのを留めました。
チョコレート生地がねっとり重めなので、お菓子を置くだけで生地が流れるのは止まってくれました。この状態のまま冷蔵庫に入れます。
冷蔵庫に入れる時間の目安は12時間。私は昼間に作ったものの食べるタイミングを逃したので、12時間以上経過しています。冷蔵庫に入れると、チョコレートの表面が白っぽくなるね。
チョコレートの表面は流し込んだ時の状態のまま固まりました。ある程度キレイに均しておいた方が見た目がいいと思われます。
裏側はクッキングシートを使ったことで、キレイに仕上がりました!やったね☆
とりあえず端部分をカットしてみました。ふむ、こんな感じになるのか。
すべてを食べやすいサイズにカットします。
説明では「包丁を温めておくとキレイに切れる」とありましたが、めんどくさがり屋な私は包丁を温めずにカットしました。
包丁を温めなくても思ったよりはキレイに切れたけど・・・やっぱり温める方がラクに切れそうな気はします。でもカットするごとに包丁を温め直して、布巾で拭いて・・・という作業が面倒だよね・・・
めんどくさがりを遺憾なく発揮しながらも、何とか完成です!
ピエールマルコリーニレシピの味は?
何とか完成できたので、早速味見です!
まずは香り。ちょっとお酒のニオイがしますね。甘ったるいチョコレートの香りではないです。
肝心の味はというと、THEビターチョコという感じ。お酒っぽさは感じられませんでした。
カカオ度の高いチョコレートを使ったので、その味がそのまま出ている感じがします。「チョコレートを溶かして、固める」だけではあるので、使うチョコレートの味はとても重要ですね。
でも張り切ってビターなチョコを選んだので、ビター派の私でもちょっと苦い味になってしまいました・・・もうちょっと甘みが欲しかったなぁ。三温糖ではなく、グラニュー糖を使った方がよかったのかもしれません。
チョコレートの味がダイレクトに出るので、使うチョコレートは好みのものを選ぶのがいいですね。元々のレシピでダークチョコレートを推奨していましたが、甘めが好きならミルクチョコレートを使ってもいいかもしれません。
チョコレートにゴマをトッピング
材料の時点でも書いたのですが、今回作った「カレ ジャポネ」。ゴマも使うんですよ。
これまた家にあった黒ごまを拝借。
ゴマをどうするかというと・・・
パラパラっと・・・。
う〜ん、、、チョコレートとして、大丈夫なの?ちょっと心配ですが・・・。
ゴマ、アリです!
食感のアクセントになります。私はトッピングとか変わった味はあんまり好みではないのだけど、ゴマという馴染みのある食材なので味に違和感がありません。チョコレートの味がしっかりしているので、ゴマの味もそんなに主張しないし。おもしろーい!
ピエール・マルコリーニ氏の説明ではシソも一緒に食べていましたが、私自身がシソが苦手なので・・・それはパスさせてくださいf(^^;;でも「あさイチ」でシソ付きで盛り付けられたカレ ジャポネは見た目がとても華やかでした。小さいながらも存在感のあるスイーツになっていて、興味深かったです。
家族にも味見してもらった
せっかく作ったので、家族にも味見をしてもらいました。
父はゴマのトッピングはいらない派でしたが、アネはゴマトッピングが気に入ったみたいでした。でもアネ曰く「チョコレートの温度にもよる」らしいです。冷蔵庫から出した直後だとトッピングはなくてもいいけど、ちょっと温まってきた頃合いだとトッピングが合うそうです。なるほど・・・
しかし2人とも「おいしい」と言ってくれたので、作った甲斐がありました!「チョコレートを溶かして、固める」という不毛な作業かと思ったけど、ちゃんとおいしく変わっていたのなら私も満足です。
難しくないので、また機会があったら作ってみたいと思います。
【追記】ブラックチョコレートのみで作ってみた
頑張ってザ・チョコレートを使って作ったチョコレートが食べ終わったものの、生クリームがまだ半量残っていました。賞味期限の都合もあるので、再びピエール・マルコリーニレシピを試してみました!
2度目なので使用したチョコレートは、明治のブラックチョコレート。私がお菓子作りで定番として使うものです。・・・いえ、本当はザ・チョコレートが欲しかったのですが、行ったコンビニでは取り扱いがなかったので妥協しました。
前回の失敗を踏まえて、2度目に注意したところは
- チョコレートは細かく刻む(湯せんを使わない!)
- 容器に流し込んだ時に、表面がキレイになるように『トントン』する
です。
集中して刻んだので、前回よりは細かく刻めたと思います。
おかげで温めた生クリームのみでチョコレートを溶かすことができました。
が、
バターを溶かしきれなかった・・・!
結局今回も湯せんを使いました。私の場合は、最初から湯せんを使うと決めておいた方がいいかもしれません・・・何でうまく溶けないんだろ・・・
今回は使ったチョコが違うためか、前回よりも生地がサラサラになりました。
容器に流し込んだ時、前回よりは表面がキレイになったかなと思います(あくまで前回と比べての感想)
ブラックチョコレートを使って作ったところ、味は・・・やはり前回の方がおいしい!ザ・チョコレート、おいしい!!
使うチョコレートの味がダイレクトに影響するので、おいしいチョコレートを作るならやっぱりおいしいチョコレートを使わないとダメですね。よくわかりました。
でも前回のを食べていなかったら、今回のチョコレートでも十分おいしいです。ピエール・マルコリーニのレシピ自体がいいのでしょうかね?
「悪くはないけど、前回の方がおいしい」と父にも言われたので、試しにゴマを付けて食べてみました。・・・おいしくなった!安いチョコレートの場合はゴマのトッピングがおいしさを引き立ててくれるように思います。
ですが、やっぱり使うチョコレート自体をおいしいものを使った方がいいのは間違いなさそう。今後は自分好みのチョコレートの配合を考えて、また挑戦してみたいと思っています。
★この記事の評価★
★★★☆☆