くず餅って実は家庭で簡単に作れるって知ってた?

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暑くなってくると、ぷるぷるデザートが特においしくなります。くず餅が意外と簡単に作れることを知ったので、家にある葛粉を使って挑戦してみました。

くず餅は家庭で作れる

焼き菓子は何度か作ったことがありますが、ぷるぷるデザートはほとんど作ったことがありません。興味はあるのだけど、なんとなく挑戦できないまま、毎回ぷるぷるデザートは購入してしまいます。

先日、製菓キットで「冷やしくず」を作りました。(お湯で溶かすだけなので、「作る」というほどではないのですが)

お湯に溶かすだけの、簡単すぎるぷるぷる冷やしくず

その時にふと気になって、くず餅の作り方を調べてみました。

・・・製菓キットを使う必要もないくらい、簡単そうです。

我が家では料理用に葛粉を常備しているので、早速くず餅を作ってみることにします!

くず餅の作り方

ネットで調べたくず餅の作り方の手順としては・・・

  1. 葛粉に少しずつ水を入れ、溶かす
  2. 水に溶かした葛を裏ごしする
  3. 強火で温める
  4. 透明感と粘りが出たら、中火にする
  5. 全体が透明になったらOK
  6. 容器に入れる

ふむふむ、これならぷるぷるデザート作り初心者の私でもできそうです。

Let's くず餅作り

ネットで見たくず餅レシピは、レシピによって割合が違いました。

とは言っても材料は葛粉と水。あとはくず餅自体に甘みを付けるなら砂糖を入れたり、甘みを引き立てるために塩を使うレシピもありました。

でも初めて作るのと、大量にできても消費に悩むので、できるだけ量の少ないレシピを参考にしました。

葛粉 50g
250g

ところが、いざ家にある葛粉を確認すると・・・25gしかありません!

・・・よし、更に半分量にして作るか。ということで

葛粉 25g
140g

何となく水は半分より多めにしてみました。水の量によって、くず餅の仕上がりのやわらかさが変わってくるのだと思います。

katamari

我が家で使っている葛粉です。

はい。大きな固まりがゴロゴロしているタイプです。

このまま水を入れても溶けるハズがないので、まずはこの葛の固まりを粉砕してやります。

surikogi

何を使うと粉砕しやすいかなと思ったけど、すりこぎが使いやすかったです。すり鉢と合わせて使いたかったけど、すり鉢は行方不明になっていました。

葛の固まりを殴りつけて、粉々にしていきます。

途中「自分で何をやっているんだ・・・」という気になりましたが、ここで手を抜くと水で溶けないと思うので。できるだけ念入りに砕きました。

kuzuko

よし、これならいいでしょう!

何か必死になりながら葛の固まりを破壊しましたが、最初から粉末タイプの葛粉を選んでおけばこんな手間は必要ありません。


オーサワの本葛(微粉末)100g

父がいつも固まりのある葛粉を買ってくるのだけど、利便性で言ったら絶対粉末の方が使いやすそうなんだよね・・・

まぁ、いいんだけど!

さて、次は葛粉に水を加えていきます。「少しずつ」という注意書きがあったので、少し・・・

mizu1

全然足りませんでした。多分30mlくらいしか入っていません。

あっという間に葛粉に水が吸い込まれてしまいました。

mizu2

50mlくらい入れてみました。

ちょっと勢いよく入れすぎたか?とも思いましたが

mizu3

うん、いい感じに溶かせます。

50mlくらいを目安に、3回に分けて水を加えていきました。

mizu4

分量の水で溶かしました。

次は溶かし切れていない粉をチェックするために、裏ごしです。

misokosi

裏ごし、粉のふるいは、コイツの出番だ!

味噌もこせる、万能なアイテムなんだぜ!(間違いなく味噌こしです)

konanokori

パッと見ではきちんと溶けているようでも、底にはちょっと粉が残っていました。

水に溶かした葛粉を、次は加熱していきます。

まずは強火スタートで、透明感と粘りが出てきたら中火・・・イメージトレーニングはバッチリだ。

強火でも待っているとなかなか変化が出ません。

一度作業中の写真でも撮るか・・・とカメラを用意して、鍋の状況を見たら・・・

nebari

ぎゃー!一気に粘りが出てるー!!

えっと・・・!まずは中火・・・いや、ここまで一気に状態変わっちゃうんだから、弱火にしておこ・・・

ゴムベラにかかる負荷が、最初の状態と全然違います。ボテボテと葛が絡みついてきます。

弱火の状態で、混ぜていると

kanetugo

透明度が上がりました。

もっと透明になるかなと混ぜていましたが、これ以上の変化はなさそうなので、加熱は終了にします。・・・本当にこれでいいのかはじゃっかん心配ですが。

次は「水に濡らした容器に入れる」のですが、面倒くさがりな私は簡単そうな「一口サイズにして、氷水に入れる」という方法にしました。

koorimizu

市販されているような、キレイな球体には全然できませんでした・・・

とりあえずコツとしては、水に濡らしたスプーンで掬っていくのがよさそう。氷水に入れた段階で固まるので、キレイな形を作るなら温かい状態のうちに手直しする必要がありそうです。

  1. 水に濡らしたスプーンでくず餅を一口サイズで取る
  2. 乾燥したスプーンで形を整える
  3. 氷水に入れる

という流れでいくといいかな?と後から考えてみました。でも実際に作っている時は一口サイズにするのに必死で、キレイに作ろうとする余裕がありませんでしたf(^^;;

容器に入れて固める場合も、くず餅を入れる前に容器は水に濡らした方がいいと書かれていました。水に濡らさないと、くず餅が剥がれないのだと思われます。

葛粉25g、水140mlの材料で、一口サイズのくず餅が10個程度作れました。我が家の食べきりにはちょうどいい量でした。

黒蜜を作ろう

今回はくず餅本体には砂糖を使っていません。つまみ食いしてみましたが、ぼにょぼにょするだけでおいしくはありません。

でも大丈夫!冷蔵庫の中に(いつからあるのか不明の)黒蜜があるもんね!腐っていないか一応ニオイを嗅いで・・・

・・・これ、ウナギのタレだ・・・!!

こうなったら黒蜜も作るしかありません。

黒蜜の作り方をネットで調べたところ、黒砂糖を水で溶かして、煮詰めればよさそう。

・・・あ、家に黒蜜なかったわ。仕方ない三温糖で作るか。(適当)

少量で足りると思うので

砂糖 20g
15ml

くらいで、加熱。

弱火でじわじわやっていると、何となく蜜っぽくなりました。

mitu

三温糖なので、黒蜜ではないですね。

でも三温糖は味がやさしいので、これはこれでいいのかも。

くず餅、完成

kansei

で・き・ま・し・た!

くず餅の形状がキレイに作れなかったのが残念ですが、蜜をかけると・・・なかなかそれっぽいですね。

味はというと・・・うん、ちゃんとくず餅です。

自分で作ったからか、まだ温度がぬるいからか、特別おいしくは思えませんでした。そもそも私はそんなにくず餅が好きなわけでもなかったw

その後、よーく冷やしてから食べました。くず餅は冷えた方が断然おいしいです。

しかし手作りの黒蜜(私の場合は三温糖蜜)は、冷やすと水飴みたいになる・・・!市販の黒蜜のようにやわらかくかけることができませんでした。。。手作りの蜜は冷蔵庫に入れてはダメなのかなぁ?

くず餅自体よりも、黒蜜についての課題が残りました。

父にも提供してみましたが、「葛自体がいいものだから、ちゃんと食べれる」と褒められているのか微妙な評価をされました。使う葛粉はそれなりにいいものを使った方がいいですね。

くず餅作りは難しい?

初めてくず餅作りに挑戦しましたが、一番大変だったのは葛粉を粉砕する作業です。次は加熱しながら「写真を撮ること」。

つまり最初から粉末の葛粉を使って、写真撮ろうなんてしなければ、何も難しいことはありません!

老舗のくず餅はそりゃおいしいけど、なかなか買ってまで食べる機会は私にはありません。だからこそお家で手軽にくず餅が作れるというのは、いいですね。

レシピを見ていた時に牛乳アレンジもあったので、試してみたいです。あと抹茶を混ぜてもよさそうですよね。

また機会があったら、くず餅作りに挑戦してみます。

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