実際に買って分かった!カトラリーの選び方はデザインよりサイズから始ましょう
一生使える、ちゃんとしたカトラリーを買うことにしました。しかしカトラリーに知識がないので選び方も分からない…特にサイズ感や種類の名前(テーブルスプーン、ケーキフォークなど)が分かりづらかったです。最中柄ナイフという単語も初めて知りました。各メーカー、ブランドを比較して分かったことをまとめておきます。
カトラリーのサイズの違いは?ディナースプーンとテーブルスプーン
カトラリーを購入する前、各社の商品比較をしました。
商品を比較して選ぶ時に困ったのは「名称」と「サイズ感」です。
特に
- テーブルスプーン(フォーク、ナイフ)
- ディナースプーン(フォーク、ナイフ)
この違いがメーカーによって様々なのです。
スプーン、フォーク、ナイフには「テーブル」や「ディナー」というサイズの種類があるんです。どっちが大きい種類なのか分からない…
それに「テーブル」と「ディナー」のサイズ(何センチ)も、メーカーによって様々。日本製のディナースプーンと、海外製のテーブルスプーンが同じ長さだったりして…。
だいたいこんな感じ日本のカトラリーのサイズ
私は日本製のカトラリーを買うことに決めたので、日本の製品に限って調べました。
するとカトラリーのサイズは、だいたいこんな感じのようです。
大きい方から
- ディナースプーン
- テーブルスプーン
- ティースプーン
この3段階でサイズ展開されています。
海外のカトラリーはサイズの種類も豊富
海外製品まで含めると、サイズ種類がもっとたくさんで混乱してきます。
「テーブル」とか「スタンダード」とか「デザート」とか「フルーツ」とか…
サイズ展開の全てにスプーンとフォークはあるけれど、ナイフは特定のサイズ(例えばスタンダード)しか作っていなかったりとか…
世界中のカトラリーメーカーは国もさまざまで、サイズ展開や商品ラインナップの数が多くて、何が何やら分からなくなります。
カトラリーの選び方
体験して始めて分かりましたが、カトラリー選びはけっこう大変ですね。
条件を順序立てて選ばないと、迷宮入りしそうです。
ブランドで選ぶ
好みのメーカーやブランドがあるなら、そのブランドのラインナップから選びましょう。
ダンゼン早くて簡単です!
何センチで選ぶ
商品を調べる前に、まず欲しいカトラリーのサイズを決めてしまいましょう。
- いま手持ちのカトラリーのサイズを測り
- 希望のサイズを決めます
希望サイズぴったりのカトラリーが売っているとは限らないので、プラスマイナス何センチまでなら許容範囲かも決めましょう。
デザインを選ぶ
カトラリーには伝統や格式が伴うこともあります。ですからデザインも様々です。
まずはトラディショナルかモダンか、どちらの雰囲気が欲しいのかを選んでおきましょう。
一般的にトラディショナルなものは曲線や装飾が多く、言葉にすると、華やか、豪華、ゴツい、仰々しいなんてイメージでした。
モダンデザインはスッキリとして軽みがあります。あっさり、シンプル、カジュアル、機能美、単調、価格が高く見えない、なんて単語で表現できそうでした。
デザインにとらわれすぎない
カトラリーは食卓で毎日使うものですから、気に入ったデザインを選びたいですよね。
しかしデザインもさることながら、サイズもいろいろあります。
ですからデザインとサイズを選ぶ作業を同時に進めると、何をどう選べばいいのか分からなくなってきます。
「何センチのナイフ」と決めてるなら、まずはサイズだけを選定基準にしましょう。商品をサイズで絞り込んでからデザインを選ぶと探しやすいです。
サイズ基準は「何センチ」
選ぶサイズの基準は「cm」にして、「テーブルスプーン」「ディナースプーン」などの名称で選ばないほうがいいです。
同じ長さのスプーンでも、メーカーやブランドによって「テーブル」だったり「ディナー」だったり、名前が一定ではありません。
それにA社はテーブルスプーンの商品展開があるけど、B社には無かったりします。しかしよく調べると、B社はスタンダードスプーンという名前で、A社のテーブルスプーンと同じ長さのスプーンを売ってたりします。
雰囲気だけでカトラリーは選べない
「なんとなくこんな雰囲気のフォークが欲しいなー」とか言ってると、欲しいフォークはなかなか選べません。
具体的な条件を決めていくと、欲しいフォークが自然に選ばれてきます。
気をつけたいのは、デザイン第一主義な選び方。見た目だけで選んで買ってしまうと、後から「しまった」なんてこともあります。
長すぎてテーブルに収まらなかったり、手持ちのお皿とのバランスが悪かったり。
これから買いたいカトラリーだけじゃなくて、テーブルのサイズや食器のラインナップも考えながら選べば、失敗も少ないと思います。
素材はシルバーかステンレス
スプーンやフォーク、ナイフは一般的にステンレス製ですよね。
しかしブランド物やきちんとしたメーカーでカトラリーを買おうとすると「シルバー」という高級素材が出現します!
価格にこだわらなければ、選択肢が増えますね。シルバーの食器は昔から「いいもの」と言われますから、買って使ってみると満足できそうです。
クリストフルの店員さんは「シルバー製は口当たりがいい、いつも使っていれば手入れは気にしなくてもいい、もし黒ずんでも元に戻せます」などおっしゃってました。「黒くなっても元に戻せます」はクリストフルに預けてお金を払えば直してくれるって意味かしら?と思いましたが…
私がステンレス製を選んだ理由は、食器洗い機で洗えるからです。もちろん価格も!シルバーよりステンレスの方がダンゼンお手頃です。
最中柄のナイフってなに?
カトラリーを選んでいて気になったのは「最中柄」という単語です。ナイフの商品説明に書いてありますが、必ず書いてあるわけではありません。
読み方も分かりません。
もなかえ…?それとも、さいちゅうがら?
これが最中柄ナイフの写真だっ
どうやら最中柄の読み方は「もなかえ」で正解のようです。
そしてこれが写真。
手前はフォーク、奥が最中柄のナイフです。
奥のナイフのほうがふっくら厚みがあります。和菓子の最中っぽい?
でも最中柄という名前の由来は、ふっくらしてるからじゃなくて、中が空洞だからだそうです。あんこ無しの皮だけ最中なんですね。
最中柄は厚みがありますが、中は空洞なのでナイフが重くありません。
ナイフは力を入れて使うから、太いほうが握りやすい。けど太いと重くて使いづらい。
そんなジレンマを解消したのが最中柄の技術なんですね!
そこでふと疑問が…
最中って、和菓子ですよね?だから、最中柄も日本語ですよね…それでは、海外ではどんな名前で呼ばれているのでしょうか?
カトラリーって高価?
カトラリーの価格ってさまざまですよね。
100均にも商品がたくさん並んでいますし、雑貨屋さんだと800円程度、私が購入した日本製のステンレス製はテーブルスプーン1,300円程度でしたし、フランスのクリストフルではテーブルスプーンが(ステンレス製でも)4,000円ほどです。
海外製品やブランド物は付加価値が大きいと思いますが、100均のスプーンでも食器としての機能は備えています。
ちゃんとした価格のカトラリーはここが違う
私がカトラリーを選んで購入して使ってみて分かった、値段の理由は
- 切り口の角が立ってない
- 金属に厚みがある
もちろん全体のフォルムや細部のデザインなども違いますよ。
しかし食器としての機能に限って言えば、上の2点が大きな違いでした。
どちらも口に入れたときの感触に関わります。
角が立っていると口に入れたときの違和感が大きいです。100均のスプーンでカレーを食べるとよく分かります。
金属の厚みは高級感にも関わりますが、口当たりにも関係するようです。ちょっと意外ですが、ある程度の厚みがある方が、口に入れたときに柔らかく感じるようです。
- 使い心地がいい
これは見た目には分からない、しかしとても大きな価値ですね。
食器の口当たりは食感に関わるので、食べ物の味にも影響します。
料理好きで味にこだわる方は、ぜひカトラリーを選んでみてください。同じお料理が3割増しおいしくなりそうです。
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