和菓子を食べる時に使う道具の名前は「黒文字」!

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和菓子を食べる時に使う楊枝の名前が「黒文字」ということを初めて知りました!普段は使わない道具だけど、お客さんにお茶を出す時には必須のアイテム。これを機にちょっと勉強してみました。

和菓子には「黒文字」

先日、自宅で法事がありました。

普段家族で和菓子を食べる時、まんじゅうはお行儀悪く素手で食べることがほとんど。

しかしお寺さんに出す和菓子に楊枝は必須です。ストックがあるので用意したら・・・ぎゃー、これでラスト!今度買わなきゃ!!

「あ、黒文字なくなった?」

姉が何気なく言った単語で、初めて楊枝の名前を知りました。

それまでは「菓子切り」という名前だと思っていたけど、菓子切りと黒文字は似ているけど違う道具みたいですね・・・難しい・・・

「黒文字」はどこで売っている?

姉が「黒文字ねぇ・・・あんまいいもの売ってるところ少ないんだわ」と話していました。

しかしお茶の専門店なら、いい黒文字が売っている予感がします。

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ありました。

今回黒文字を購入したのは、名古屋を中心に店舗を持っている「升半」というお茶の専門店。我が家は「升半」でお茶を買うことが多いです。

左が今回購入したもの、右が以前使っていたものです。どうやら以前も升半で購入していたようです。(私が買ったわけではないけど)

姉の話によるとスーパーで売っているのは何だか安っぽいとのこと。100均にもあるらしいけど、プラスチック製のイメージがします。

お客さんに出す用だからこそ、それなりにいいものを選びたいですよね。

「黒文字」の長さの違い

黒文字を購入する時に気付いたのですが・・・

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箱で見てもらうとわかりやすいのですが、長さが違います!升半では2種類の長さが売っていました。

(長い方の箱に「¥400」とありますが、現在は800円だったと思います。一体何年前の値段なんだ・・・。ちなみに今回買った短いサイズは600円でした)

黒文字に長さがあることを知らなかったので、店員さんに質問してみました。

「どう違うの?どっちが一般的なの?」

黒文字の長さは、使う菓子皿のサイズに合わせて選ぶ・・・とのこと。それだけの違いではあるんだけど、どの長さが皿に合うのかが購入時の選び方のポイントになるようです!

店員さんの私物の、ステンレス製の黒文字と長さを比較してもらいました。ちょうど間くらいの長さでした。

『今まで家で使っていたのはどっちだ?長かった気もするけど、あんまり長いと食べにくそうじゃない?』という考えから、短い方を購入したのですが・・・家で確認したらやっぱり間違ってました・・・

でも父に話したら「今までのは長かったから、これでいい」とのことで、結果オーライです。

「黒文字」と皿の大きさ

さて、今回は短めの黒文字を購入したわけですが、実際に家で使っている菓子皿に置いて、雰囲気を確認してみようと思います。

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家でよく使う皿は、この2つ。漆器っていうのかな??軽い素材です。

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黒文字の長さは、長い方で12cm、短い方は9cm程度です。

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大きい皿に、長めの黒文字。バランスがいいです。

皿が大きいから、お菓子も2つ乗せちゃうぞ!

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大きい皿に、短めの黒文字。

長めの黒文字と比べると、何だかバランス悪い気がします。

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小さめの皿に、長めの黒文字。こちらはお菓子は1つがいいですね。

長めの黒文字は皿から飛び出しました・・・

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小さめの皿に、短めの黒文字。わざと皿の端に乗せてますが、こっちのがバランスいいのでは?

黒文字は水に濡らしてから使う

今回初めて自分で黒文字を購入したことで、知ったことがあります。

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購入した黒文字のウラ面に説明がありました。

黒文字は10分程、水に浸しておきますと、箸に腰が戻ります。そっている場合でも、手で直ります。又、水分を含んだ箸は、和菓子の皮や、アンコの付着を、防ぎます。

え・・・水に浸してから使うものなの・・・?知らずに、乾燥したままお客さんに出してたよ・・・

水に浸すことで

という効果があるそうです。確かに黒文字にアンコがくっつくと、見た目がよろしくない・・・。

次回からは水に浸すことを、実行したいと思います!

ちなみにこの説明文、ふる〜いパッケージには書かれていませんでした。きっと私みたいにわかってない人が多いから、書かれたんだろうな。

そう言えば、何で「黒文字」という名前?

最初に「黒文字」という名前だと知った時、和菓子を食べるための道具とはまったくわかりませんでした。

そもそも何で「黒文字」という名前なのか。やたらかっこいい名前だと思うけども!

黒文字は、クスノキ科の木の名前のことでした。その枝を材料に作られるから、「黒文字」という名前なんですって!

それなら私が今回購入した「黒文字」のパッケージに書いてあるような、「菓子ようじ」の方がわかりやすい気がしちゃうけど・・・何となく定着していった感じなのかな?

ちなみに「黒文字」は、本来は亭主が一本ずつ削って作るものだったそうです。手作りの黒文字・・・おもてなしの心を感じますね。

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